脳腫瘍
カテゴリ: 脳神経ICD-10: C71
概要
脳に発生する腫瘍の総称で、原発性と転移性に大別されます。原発性ではグリオーマ(神経膠腫)が最も多く、WHO分類でグレード1〜4に分類されます。年間発症率は人口10万人あたり約20人です。
症状
頭痛・嘔吐・視力障害など頭蓋内圧亢進症状が代表的です。腫瘍の部位に応じてけいれん、片麻痺、言語障害、性格変化などが出現します。
診断
MRI(造影含む)が最も重要な画像検査で、腫瘍の局在と性状を評価します。確定診断には手術または生検による病理検査が必要で、IDH変異や1p/19q共欠失などの分子マーカーも確認します。
治療法
グリオブラストーマ(グレード4)ではテモゾロミド併用放射線療法が標準です。低悪性度グリオーマは可能な限り外科的切除を行い、経過観察または化学療法を追加します。良性腫瘍(髄膜腫など)は完全切除で治癒が期待できます。
最新の研究・アプローチ
腫瘍治療電場(TTFields)がグリオブラストーマの生存延長に寄与しています。IDH変異陽性グリオーマに対するボラシデニブなどのIDH阻害薬の開発が進んでいます。
出典・参考文献
国立がん研究センター がん情報サービス「脳腫瘍」
NCI - Brain Tumors Treatment
日本脳腫瘍学会 脳腫瘍診療ガイドライン
NCI - Brain Tumors Treatment
日本脳腫瘍学会 脳腫瘍診療ガイドライン