網膜芽細胞腫
希少がんカテゴリ: 眼ICD-10: C69.2
概要
乳幼児の網膜に発生する悪性腫瘍で、RB1遺伝子の不活化が原因です。約40%が遺伝性(両側性が多い)で、発症年齢の中央値は約2歳です。日本では年間約80例が診断されます。
症状
白色瞳孔(猫目反射)が最も特徴的で、フラッシュ撮影時に片眼が白く写ることで気づかれます。斜視や視力低下も初期症状です。
診断
散瞳下の眼底検査で網膜の白色腫瘤を確認します。眼球のMRIと超音波検査で腫瘍の範囲を評価し、RB1遺伝子検査で遺伝性の有無を判定します。
治療法
眼球温存を目指し、化学療法(カルボプラチン・エトポシド・ビンクリスチン)と局所療法(レーザー光凝固・冷凍凝固)を組み合わせます。進行例では眼球摘出が必要となる場合があります。眼動脈注入化学療法(メルファラン)も普及しています。
最新の研究・アプローチ
硝子体内メルファラン注入療法が硝子体播種に高い有効性を示しています。遺伝性例の二次がん予防と長期フォローアップ体制の確立が重要な課題です。
出典・参考文献
国立がん研究センター がん情報サービス「網膜芽細胞腫」
NCI - Retinoblastoma Treatment
日本眼腫瘍学会 網膜芽細胞腫診療ガイドライン
NCI - Retinoblastoma Treatment
日本眼腫瘍学会 網膜芽細胞腫診療ガイドライン