GIST(消化管間質腫瘍)
希少がんカテゴリ: 消化器ICD-10: C49
概要
消化管の間質細胞(カハールの介在細胞)由来の腫瘍で、KITまたはPDGFRA遺伝子の活性化変異が原因です。胃に最も多く(約60%)、小腸にも好発します。年間発症は人口10万人あたり約1〜2人です。
症状
小さいうちは無症状のことが多く、腫瘍増大に伴い腹部膨満感や消化管出血(吐血・下血)が出現します。腹痛や腹部腫瘤を自覚して発見されることもあります。
診断
CT検査で消化管壁から突出する腫瘤を確認します。超音波内視鏡下穿刺吸引生検で組織を採取し、KIT(CD117)陽性を免疫染色で確認して確定診断とします。
治療法
切除可能例では外科的完全切除が標準治療です。再発リスクが高い場合はイマチニブによる術後補助療法を3年間行います。切除不能・転移例にはイマチニブが一次治療で、耐性例にはスニチニブ、レゴラフェニブを順次使用します。
最新の研究・アプローチ
PDGFRA D842V変異陽性GISTに対するアバプリチニブが承認され、従来治療抵抗例に有効です。リプレチニブなど新世代のKIT阻害薬も臨床使用が広がっています。
出典・参考文献
国立がん研究センター がん情報サービス「GIST」
NCI - Gastrointestinal Stromal Tumors Treatment
日本癌治療学会 GIST診療ガイドライン
NCI - Gastrointestinal Stromal Tumors Treatment
日本癌治療学会 GIST診療ガイドライン